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東京都江戸東京博物館(江戸博)
数年来、行こう行こうと思って行けずにいた江戸東京博物館。
エルミタージュのキラキラが残る頭にはちょっと疲れるなあと思いましたが、これを逃したら次何年後になるかわからないので行ってみよう! さて、常設展示は6階です。 エレベーターが開いた途端に開ける視界。 写真では何度も見たことあったけど、オトナでも「おおー」とうれしくなってしまう世界がそこにありました。 6階の一部は5階からの吹き抜けになっており、そのぱっくり割れたところに日本橋を復元したものがかかっているのです。 天井も高く、まさに空間そのものをデザインしたという感じです。 常設展示は、大きく「江戸ゾーン」と「東京ゾーン」に分かれ、それ以外に企画展示が2本行われていました。 実物大の展示や精巧で壮大なスケールの模型(望遠鏡で覗く!)が多く、やっぱり立体的になっていると何かうれしい気がしてしまいます。 規模がぜんぜん違うけど、リアルな食玩に感じる喜びと近いものがあるような・・・。 一方「実物」の重みも大切にされていて、展示物や映像、音声なども充実していました。 今日は根を詰めずにおもしろそうなところだけ見ようと思っていましたが、江戸の庶民の文化や浮世絵ができるまでなどはかなりじっくり見ました。 開国以降の「東京ゾーン」の展示もおもしろかったけど、すでにある程度知識もあり、似たようなものをみたこともあるので江戸ほどの感慨深さはありませんでした。でも「浅草十二階」のかなり大きな模型はすごかった! さらに、ここでもミュージアムショップを見てみますと、ものすごい充実ぶり! NYのミュージアムで感心してきたばかりですが、日本の博物館もすごかったんだ・・・私が知らなかっただけ、と反省。 江戸博オリジナルから、東京のメーカーのもの(風呂敷とかてぬぐいなど)まで、「江戸」「東京」を楽しませるグッズがたくさんありました。 オリジナルも次々と新しいものが出ているようで、最近出た「縞」シリーズのTシャツなどは、ほんとに買おうか迷いました。 今までのイメージでは「江戸」「東京」をモチーフにしたものというのは、他の地方以上に観光みやげ然としてしまいがちで、かっこ悪く、東京の人間が持ちたいという気にさせるものはなかったように思います。 それに足りなかったのは、本来「江戸」「東京」を語る上ではずせないはずの「粋」なのかなあ。 ここのグッズは「粋」なものが多く、博物館もグッズも伝統的な雰囲気を残しながら現在進行形なのがよいのでしょうか。 ・・・とちょっとほめすぎな気もしますが、東京で生まれ育った人にこそ行ってみてもらいたい場所です。 そうそう、私もまた企画展のついでに見にくるつもりですが、一つ訪れる理由になるものを残してきました。 来年から2013年までの好きな年の1年間に受け取れる、自分が未来の自分に宛てた手紙を書いて投函してきました。 一番遠い未来の2013年を指定したのですが、この手紙、引換証を持っておいて自分でまた取りに来るのです。 (「なあんだ、配達してくれないのね」と言ってる人を見かけましたが、このようにするのが最適という結論に至ったのはわかります。1985年の科学万博で郵政省が行った「タイムカプセル年賀状(名前はうろ覚え)」から学習しているのかも。この話は、けっこう悲喜こもごもみたいですからね) この引換証をどう保存すればなくさず、忘れず9年過ごせるか・・・なんですが、一応パスポートのカバーのポケットに入れておこうかと思います。 あ、この博物館は写真撮影OKです。場所によってはフラッシュも可なのでカメラを忘れずに♪ 東京都江戸東京博物館ホームページ ミュージアムグッズのページもあります。
by montblanc1201
| 2004-10-13 13:00
| ART
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